MIHOKO
壊しながら描く
予備校にいる時上手な人は壊しながら描いていました。描き込んで壊して描き込んで壊していくのです。なんでだろうって最初思いました。でも実際は壊しているのではなく絵の中の空間に固定していく作業なのだと気が付きました。ただ描けば良いっていうものではないのですね。空間の中の位置というものがあるのです。そこがしっかりしていればそんなに描き込まなくても見えてきたり描写の粗密や光の強弱で豊かさが表われてくるのです。そして空間の中での位置がピタッと決まった瞬間に画面が緊張感をもち何かを語り始めるのだと思います。そこを目標にして描いていきたいと思います。