MIHOKO
空っぽになること

何の変わりのないある日
スッと入ってきた
流行に乗ってしまい
自宅のベットで過ごすこと10日間
YouTubeも見飽きて
普段消しっぱなしのテレビなんかも見たりして
一見テレビの中はお気楽で平和な世界だなって
皮肉に思いながら過ごしました
ボーっと色々な思考が頭の中で勝手に流れ続ける
刺激のない世の中から切り離された世界
普段考えない事も考える

お陰様で余計な思考とか要らないものとか
ゆっくり整理整頓できました
気が付いたら秋になっていました
身体はすこぶる元気が満ちてくる
けど
どんなふうに表現していたんだっけ?
という感覚をわすれてしまった
友達と神社に行った

思考のオンオフをしていたんだった
描く時は思考はオフにする
空っぽになる
神聖なものと繋がる意識をして
考えなくても手が動く
そう言語化してみた
エゴを忘れる
人間なので捨て去ることは出来ないけど
無心とはそうゆう事なのかもしれない

参拝が終わったら突然どんぐりがボトボト落ちてきた
友達が「トトロがいる」と言った
御祈祷の太鼓も聞こえて
どうやら歓迎されてるみたい
私は私の絵を好きだと言っていくれるひと
必要としてくれるひと
手にしてくれるひと
そういう「ひと」のために
目の前の絵と本気で向き合っていこう
人気が出たらいいなとか
大金を手にしたいとか
そんな邪な気持ちは要らない

その後
雲が「そうだよ」と言ってくれている気がしました
私はベッドの中で何度も
寝ている自分を許すって繰り返していました
MIHOKO